世の中には「こだわる」、「こだわらない」と言う両極端の言葉があります。
分かりやすいのが「服」
「着られりゃいいんだよ。」「デザインなくして服ではない」みたいに正反対の意見があります。
我々模型の世界ではどうでしょうか?
あるんですね。こだわりが。
「絶対これでなきゃダメ」って言う方がいらっしゃいますし、私たちもそう言うニッチ需要を追いかけてます。
例えば私たちは「1005LED (0.5mmX1mm)と言う床に落としたら絶対見つからない大きさのLEDに、これまた直径0.1mmと言う髪の毛と同じ太さの配線をつけたLEDを販売しています。
他にも、ひと回り大きくて1608LED(1.6mmX0.8mm)と言うのもあります
おまけにこれら配線付きの1005LED 2個入り450円、1608LED 2個入り350円と言う、だれも真似できないこの業界最安値で販売しています。
これが拡大写真なのですが、配線材は針金みたいに見えますけれど、髪の毛と同じくらい柔らかくてしなやかです。
でも、これではいまひとつ大きさがわからないので、比較してみますね。
これでどうでしょう。米粒の上に30個くらい乗ってしまいそうな大きさです。
そのため、今まで取り付けが不可能だった狭いスペースにも電飾することが可能になりました。
当ショップのお客様にも「LEDも配線もこのサイズじゃなきゃだめ」と言われる方がたくさんいらっしゃいます。
ところがです。本題はこれから。今日のお話は二つの要素が含まれています。
「柔軟性のある顧客とウチの作業ミス」のお話です。
いつもLEDをご購入いただくK様から連絡を頂きました。
「店長、例の小さい配線付きのLEDある? 1608LEDってやつ、電球色がいいな」
「Kさん、ありますよ。一番小さい1005LEDじゃないんですか。」
「いや、僕は目が悪くなって1005LEDは小さすぎるんだよ」
「なるほど、お年ですね。それでは何個ほど」
「年取って悪かったね。200個くらい欲しいんだ」
「200個ぉぉぉ」
「無いの?」
「いやいやまとめてご購入いただくのでびっくりしただけです。」
「僕は電飾には材料にこだわるんでね。あの小さいLEDで、0.1mmの髪の毛のしなやかさが無いとだめなんだよね〜」
「そうでしたね。Kさんこだわりの配線付きLEDですもんね」
「ところでさ、店長。200個まとめるんだから安くしてよ。」
「げげげ、Kさん、多少は考えますけど、これ2個入り350円なんて日本中どこへいっても買えませんよ。気軽に使っていただこうと思って大安売りなんですから。」
「そこを何とかさ、2個入りで200円なんてできないかなぁ」
「うぎゃ〜。350円を200円に・・・」
「なんか方法はないの?」
「・・・あれちょっと待てよ。もしかすると・・」
「どうしたの?」
「いや、Kさん、実はね、ウチで作るの間違えちゃった製品があるんです。」
「同じ1608LEDに0.1mmの配線を付けるところを、間違って直径0.16mmの線を使ってしまったんです。」
「ふ〜ん、でも僕はLEDにはこだわるから、仕様が違うのはね〜」
「こんなんですけど。」
「いや〜、硬いね、この配線。0.1mmが0.16mmになるだけでこんなに硬い感じになるんだ。僕はこだわるからダメだね。どんな用途でも僕はこだわるね。」
「売れないことはないんですけどぉ。元々ウチの望んでいる仕様じゃないし、間違って作ってしまったものですからねぇ。これなら在庫処分で2個200円でも良いんですけどね〜」
「買った!」
「へっ、材料こだわりのKさんじゃなかったんですか。」
「いや〜、よく考えたらさ、店長困っているみたいだし、今回電飾する場所はちょっと硬めの線でもOKだと思うんだ」
「あれ、どんな用途でも、配線はしなやかさ重視っておっしゃってましたよね。」
「もちろん僕はね、しなやかさ重視だよ。だからしなやかな柔軟性を持って、主張をあえて変えて店長に協力するのさ」
「意味わかんないんですけどぉ。それって価格に柔軟性なんでは?」
「まあ、いいから200個もらうよ。」
と言う経緯がありまして、Kさんお買い求めの残り物(笑)
「1608LED ちょっと硬めの0.16mm配線付き 各色」をわけあり品で、販売しています。
もちろん新品、検査済みですが数量なくなり次第販売終了です。
配線付きLEDに「こだわり」の無いユーザー(?)の皆様ぜひどうぞ。
0.16mmポリウレタン被膜線 配線済み1608LED 各色 2個200円 売り切り