「こんなに細い線をどうやって使うんですか」 「超極細ポリウレタン被膜線」

  • 2012.10.12 Friday
  • 13:32

 
先日のブログにポリウレタン被膜線のお話をしたところ、「あんな細い線をどうやって使うのか」とお問い合わせをたくさん頂きました。

それで今日はその続編として「使い方」のお話をします。

ポリウレタン被膜線は、0.1mm、0.16mm径など、ほとんど髪の毛と同じくらいの直径の極細配線材です。

そのため、非常に狭い場所や、細い隙間でも配線できます。
また、瞬間接着剤が使用できるため、配線がとても楽です。

ただし欠点として、「非常に絡みやすい」と言う点があり、特に輪状にまとめた場合、一度絡むと大変な忍耐を持って解く必要があります。

余談ですが、当ショップMSR以外でも、ポリウレタン被膜線を販売している店がありますが、どうしたわけか全て輪の状態で5mも巻いて売っています。
あれは一度絡むと、きれいに延ばして使う事は不可能になってしまうこともあります。

当ショップのポリウレタンは被膜線は全て板状の台紙に「直線」で巻き取ってありますので、まず絡む心配はありません。

では輪にして巻き取ると何が問題かと言うと、巻いた線をパッケージから取り出した時は良いのですが・・・



いざ使おうと線を解くと、弾性も手伝って、あっという間にこうなります。



注意はするとのですが、とにかく細い線なので、次々と輪ができてしまい、当然「延ばして使う」ので・・・・・



結局こんな小さな輪がたくさんできてしまいます。
こうなるとその修正には、「気の遠くなる時間と壮絶なる忍耐」が必要となります。
またこのヨリが原因で線が切れてしまうこともあります。
ちなみに左に見えるのはボールペンの先です。

ですので、ポリウレタン被膜線を販売される方は、使用する側のユーザーを考えて、輪に巻くのは避けたほうが・・・・・(←また余計な事を言って怒られるのに〜)

さて、ポリウレタン被膜線の使い方に戻りましょう。

まず扱い方のご注意から、これさえ守ればこんな便利な配線材はありません。

 

(1)ポリウレタン被膜線は髪の毛ほどの太さで大変にしなやかですが、絡みやすい材料です。 必要な長さを切り出した場合は、テープで仮止めするなど絡みを防ぐようにしてください。

 

(2) ポリウレタン被膜は瞬間接着材で接着できますが、一度接着した部分を剥がすと皮膜も取れてしまうので、ご注意下さい。

(3)ポリウレタン被膜線は髪の毛ほどの太さですが、被膜を充分に取りませんと、接触不良などを起こします。 充分に被膜を取ってください。

特に、被膜をしっかり取るのは重要なポイントです。
それでは被膜の取り方のコツです。


被膜を取るには下記の3つの方法をお勧めします。

(1)紙ヤスリで被膜を削る

ポリウレタン被膜線を指で押さえ、紙ヤスリで一定方向に軽く撫でるようこすります。
紙ヤスリを使う場合は#240以上の目の細かい物をお使いください。

この際強く擦ると切れてしまいますのでご注意ください。
その後ポリウレタン被膜線を一度180度回転させるようにし、再び紙ヤスリで反対表面を擦ります。
細いのですが意外と反対側の被膜が取れていない事が多いです。

 


 この「180度ひっくり返し」がコツです。


(2)ハンダごてを使う

ハンダごてを充分熱して、金属表面に置いたポリウレタン被膜線にハンダのこて先を あてます。 
ハンダごてが充分熱していれば、数秒間あてれば充分です。

同様に線を回転させて充分に皮膜を熱で溶かします。

(3)溶かしたハンダを利用する

これはハンダをお持ちの方にはお勧めです。
より確実で簡単です。
充分に熱したハンダごてに、ハンダをひと盛り乗せます。 

必要な長さ分、溶かしたハンダにポリウレタン被膜線をくぐらすように、ゆっくり前後に数秒動かします。
こうすることで、被膜を溶かしながら配線表面にハンダ被膜を作ることができ、導通をより確実にし、配線も楽になります。 



被膜を取った後の配線接続


皮膜を取ったポリウレタン被膜線をそのまま他の配線につなぐこともできますが、細いため、よりにくく、切れやすくなっています。
そのため、抵抗の足など導線につないでから他の配線につなぐ方が作業しやすくなります。

下図のように、導線に被膜膜を充分に取ったポリウレタン線を巻き付けます。


ハンダごてがある場合は上図巻線部分をハンダします。
ハンダが無い場合は巻きつけた後、絶縁テープで止めてください。

ハンダを使用する場合は、被膜膜を取らず直接導線に巻きつけてハンダすることもできます。

その場合は、ハンダが溶けた後も引き続き1〜2秒ハンダコテ先をあてて皮膜を確実に溶かしてください。

 
被膜取りや配線は、一度行えば慣れてしまいます。
極細で配線が目立たず、瞬着も利用できるポリウレタン線をぜひご自身のジオラマや模型作りにお使いになってはいかがでしょう。


「こんなに細い線をどうやって使うんですか」 「こうすれば簡単に使えます」


ポリウレタン被膜線各種


 

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