「久しぶり」なんてものではないくらいのブログ更新です。
更新などというより改めてブログを始めた、ってなもんです。
また思いつくままにショップのこと、電飾のこと、ジオラマの事を書いていきます。
さて、再開1回目の話題はZゲージです。
Zゲージはドイツの模型メーカーメルクリンが始めた縮尺220分の1、車両軌間6.5mmの鉄道模型の規格です。
今では主流のNゲージ(148分の1)に押されぎみですが、小さいが故の精密さがあり、小スペースでもそれなりにジオラマができてしまう点にファンは魅了されます。
とは、言うものの、やっぱりマイナー感は否めず、模型店に行っても、良くて隅っこコーナー、悪けりゃ「いや〜。Zゲージは扱ってないんですよ〜。」みたいな返事が返ってきます。
あとはやっぱりコストが掛かること、Nゲージはいろいろなメーカーがいろいろな商品を作っているので、安く手に入るのですが、Zゲージはやっぱり高い。
本場ドイツからの輸入品が多いのでコスト掛かるんですね。おまけに日本の風景にあうストラクチャの種類があまり豊富ではないので、つい海外の風景ジオラマになってしまいます。
こう言うと「やめよっかな」なんて思う方も多いかもしれませんが、実はニッチで楽しい製品で、工夫すると低コストでリアルな街が作れます。
当ショップはニッチな製品が大好きで、「巷(ちまた)に無い」と言われると意地でも探してしまう習性があります。
昨年末にZゲージを最近始めたA様から「ホントにやになっちゃうよ」と連絡を頂きました。
「どうされました。Aさん」
「いや、それがね。どこ行ってもZゲージのストラクチャが無いんだよね。」
「まあね〜。それは世の傾向ですから、仕方ないんじゃないでしょうか。」
「だいたいさ、小さくて机の上にでもそれなりの街ができちゃうんだから、日本の家にはぴったりだと思うのになんで広がらないんだろうね〜」
「それは小さいが故に精密さが求められてしまうからなんです。例えばフィギュアを例にすると、Nゲージは模型人形の大きさが大体11mm前後、それに対してZゲージはわずか7mm。この差は大きいんですよ。」
「それってどのくらい現実に差が出るの?」
「Zゲージ人形の顔が0.9mm。この顔を再現しようとすると超精密抜き型が必要なんです。」
「だからドイツのプライザー製のZゲージフィギュアは1体500円もするんです。これで街の通行人300人なんか置いたらそれだけで15万円。そのかわり超精密ですけどね」
「実際にお見せしましょう。まずドイツプライザー。さすが目や口はむずかしいのですけど、顔の彫りは一応ありますし、ネクタイまでしてます。隣は普通のボールペンの先ですからどれだけ小さいんだってなもんです。」
「ホントだね。これはすごい。でもここまでする必要があるのかな〜。Zゲージと言っても。」
「そこなんですよ。どこまでで納得するかでコストが違ってしまうんです。例えば二流品で行きましょうか。これだと1体50円くらいです。まあそれでも街の雑踏300人で1万5千円」
「おねーさん、ブーツですか〜。お手元はバッグでしょうか。それとも泥んこあそびの後ですか?お手をお洗いあそばせ、ってなもんです。ちょっとレベルが下がりますね」
「う〜ん、そうかぁ、ちなみに三流ってあるの?」
「良くぞ聞いてくれました。世の中には一流も、二流も、三流ももちろんあるんです。どこにでも」
「そうだね〜。僕は一流の人間で良かったよ。」
「私もです。・・・・・・Aさん不毛な会話は止めましょう」
「これ三流です。」
「宇宙服ですかね〜。男性?女性? お顔がのっぺらぼーなので判別できませんし、髪の毛も斉藤さんだなぁ。ちょっと胸があるかなぁ・・・わからん」
「いやいや、ねずみ男だろう〜」
「さすがにZゲージフィギュアにねずみ男はいないと思いますが・・・・」
「でも街の風景に300人ガンガン使っても、たぶん3千円」
「う〜ん、でも小さいからそんなに目立たないかも。カメラで寄るなら別だけどね」
「でも皆さん割と精密さにこだわっちゃうんですよね。ついついだから高くなって普及しない」
「そうなんだよね〜。でもさ、二流フィギュア使ってもジオラマの街にいろいろな日常を表現するストラクチャがあったら、絶対良いものになると思うんだ。」
「そこで本題なんだけど、メルクリンとかノッホとかのストラクチャは家とかばっかりで、日本の風景に合うものがないし、おまけに高いんだ。何か良いものないかな〜。ありそうでないんだよなぁ」
「なんとおっしゃるウサギさん」
「あるんですよ。1月からユニークZと言うコンセプトでありそうで無かったZゲージストラクチャを集め始めたんです。」
「おおお〜。さすがだね。どんなやつがあるの?」
「今はまだ20点ばかりなんですけど、毎月増やしますので。これはその一部」
「Zゲージゲージは小さいけれど、街にいろいろ詰め込めるんですよ。縁日風景用に屋台まであるんですからね」
「Zゲージ屋台なんて絶対ありませんよ」
「確かに、ありそうでないね。こんなZゲージストラクチャ。でも作れるかな〜。僕でも」
「キットなんですけど。塗装もしてあるし、ただはめ込むだけなので簡単です。それでもジオラマに置くと一気に街の雰囲気がかわりますよ。これでプライザーを使わなくとも一流のジオラマができます」
「よ〜し、一流のZゲージの街をつくるぞ〜。一流の人間には一流のジオラマがふさわしい」
「だから〜。一流はふところだけにしといてくださいね。」
ユニークZコンセプトはこれからも、ありそうで無かったZゲージストラクチャを増やしていきます。