世の中は突然のCOVID19(コロナウイルス)の襲来で、大半の方が外出自粛で大変な思いをされていると思います。
ちなみに「COVID19」って
「COrona VIrus Disease 2019(コロナウイルス疾患2019)」
の略なんです。ご存知でしたか。
でもこの機会に普段できないことをやってみようと言う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ZゲージフリークのS様もそのひとり
先日こんなご連絡を頂きました。
「店長、ウイルス騒ぎで大変だよね。ずっと家に缶詰め状態。」
「だから今までできなかったジオラマ電飾をやってるんだ。」
「そうですね。不幸中の幸いで、皆さん普段できないことをやっておられますね。」
「ところでテープLEDって模型電飾には最高だよね。どこにでも貼れるし電池つなぐだけで光る」
「電飾初心者の僕には最適だよ」
「テープLEDってある意味一番簡単な模型電飾かもしれませんね。」
「例えば駅のホームの天井に250mmのテープLED貼るだけですごくリアルになります。」
「うん、長いのはすごく便利だよね」
「テープLED便利なんだけどね、実はその逆が欲しいんだ」
「へっ、と申しますとテープじゃなくて、プーテ」
「その年でどこからその発想でるのかなぁ」
「長いの反対は短い」
「それなら50mmって言うのがありますけど」
「長すぎる。その半分。小さい建物に入れたいんだ。幅も狭いやつね」
「ええ〜、と言う事は25mm。短いなぁ」
「50mmのテープLEDだとLEDは3個乗ってますから、半分の25mmだとLED1個かなぁ」
「ダメだよ。それじゃ暗すぎるし、それならテープLEDじゃなくて、普通の大きめのLED1個入れるのと変わりないよね。」
「そうかぁ、と言う事は最低3個は必要ってことですね。あちゃ〜」
「できない? 無理かな?」
「くやしいなぁ。意地でも見つけますよ〜」
で、探しました。
幅5mmで長さ25mm。高光度チップLED3528LED(3.5mm X 2.8mm)3個乗ってます。
Suicaのペンギンとほぼ同じサイズです。
「どうですか。これでいかがでしょう。高光度SVシリーズって言うんですけど」
「いや〜、これ、これ。このサイズが欲しかったんだよ。」
「でもね、これで長いのを作ると明るさは倍以上になるよね」
「そうなんです。他のサイズも販売しようと思ってます。」
「従来品のテープLEDと比べると乗ってるLEDの数が倍です。だからすごく明るいです。」
50mmでの比較
高光度SVシリーズテープLEDファミリー
「それは良いよね。サイズ半分。
なら値段も半分か〜。良いね〜」
「いや、それは、材料費が、加工費が、検査費が、勘弁してくだせぇ、お代官様〜」
今まであきらめていた狭い場所でも明るいテープLEDが取り付けられます。
9〜12Vの電池・電源をつなぐだけの簡単電飾。
LED初心者の方にもご利用いただけます。
今回は映画の話題から入ります。
みなさんは「マッドマックス」と言う映画をご存知でしょうか。
シリーズ化されたアクション映画ですが、1作目は若き日のメル・ギブソン主演で、監督はジョージ・ミラー。1979年、40年ほど前に製作されました。
最近では主演俳優をトム・ハーディに代えて新作が出ています。
1作目は近未来のオーストラリアが舞台。
暴走族とマックスたち(映画の中の本名はマクシミリアン・ロカタンスキー)警官との戦いで、マックスは殺された妻と子供のために暴走族に復讐すると言うストーリーです。
もちろん映画も面白かったのですが、その中に登場する車がすごかったのです。
マックスたち警官が乗るパトカーが、フォードファルコンV型8気筒エンジンを積んだ「PURSUIT(追跡)」と「INTERCEPTOR(迎撃)」です。
PURSUIT INTERCEPTOR
特にメル・ギブソンが乗るのが
「イエローインターセプター」
メル・ギブソンも若いですね〜。
このイエローインターセプターで暴走族を追うのですが、結果家族を殺されてしまいます。
でもその復讐に使われるインターセプターはこのイエローではありません。
こいつです。 ブラックインターセプター V8
マックスはこの車に乗って暴走族を追跡し、全滅させます。
さて、本題はこれからです。
当ショップでは鉄道模型関連の電飾品ばかりでなく、サイズつながりで自動車のダイキャストモデルや大きいフィギュアなども扱っています。例えば1/148ダイキャストバスやレトロカーなどです。
Nゲージ 1/148 ダイキャストバス
時々そのダイキャスト自動車を購入されるH様から問い合わせがありました。
「店長、最近ダイキャスト製品売り切ればかりだね」
「そうなんです。入荷すると売れちゃって。それはありがたいのですけれど、皆さんにご迷惑をお掛けしてます。また近々入荷しますけれどね。」
「でね、探してもらいたいものがあるのだけど」
「バスですか?、それともスポーツカーですか?」
「いや、インターセプター」
「へっ、いんたーせぷたー、ですかぁ」
「もしかしてフォードファルコンV8」
「そう、さすが店長、だてに年は取ってない」
「まだ若いです」
「マッドマックスでその改造型が映画に出てましたよね。・・・あれ、まさか、その改造型インターセプターを探せって言うのでは?」
「そのとおり、探してよ。ダイキャストだよ。重量感のある」
「あちゃ〜・・・・でも探しましょう」
で、いつものとおり海外のディーラーさんたちに連絡を取ると、ありました。
でも、24分の1、18分の1の2種類で、それももう数量が無いとのこと。
あわてて必要数を確保したのですが、届いてびっくり。
カッコいいんだなぁ、僕らの世代には
ブラックインターセプター
ダイキャストモデルなのに、本物みたいに精巧に作られています。おまけに長さが30cmの迫力あるモデルです。
ちなみにナンバープレートの「MFP」とは映画の中に出てくる警察「Main Force Patrol」の略です。
ドアも開くし、内部も精密に作ってあります。
「見つけました。届きましたよ〜」
「いや〜、うれしいなぁ、見つかると思わなかった。」
「知り合いのディーラーが探してくれたんです。」
「でもさ、これ知ってるなんてやっぱり店長は歳だよね〜」
「Hさんに言われたくありませんよ。いまどきこれ知ってて欲しいなんて人いないもの」
ちょっと多めに調達したので、「マッドマックス時代の方(笑)」向けにショップに並べました。
1/24と1/18スケールがあります。
18分の1 1973 フォードファルコン XB Last of the V8 マッドマックス仕様
おまけ
当時は機材も無く、予算も無かったのでジョージ・ミラー監督は、こんな方法で迫力のある映像のマッドマックスを撮影していたそうです。
Tゲージ商品の話題が続いているのでブログも「たぶん世界最小の・・・」シリーズぽくなっています。
でも元々模型なんて実物よりはるかに小さいのですから良いではないか、と思いながら書いています。
さて、Tゲージが450分の1サイズであることは何度もお話しましたが、小さいがゆえの悩みもあります。
縮尺が小さいのでストラクチャも小さいことです。
当たり前のことですが、当方にとっても大変なこと。
なかなか小さなストラクチャが見つかりません。
年明けにTゲージジオラマの製作中のS様からこんなリクエストを頂きました。
「店長、ジオラマの街もだいぶ製作が進んできたよ」
「それは良かったですね。フィギュアもいろいろありますし、1/450模型自動車もありますしね。」
「でもね、足りないものもまだあるんだよ。分かってる?」
「・・・・もしかして」
「そう、その、もしかして、だよ。店長」
「もしかして上にL(エル)が付いて下にD(ディー)が付くやつですか?」
「そう、それ、それ」
「Learning & Development L&Dですね。人材開発 最近はHRDとか言わないんですね〜」
「何をはぐらかしているのかな?」
「すみません。ちょっと言ってみただけですよ〜」
「それで、やっぱり電飾がしたくて、建物は何とかLED球を入れてできたのだけど、街灯がないんだよ」
「任せてください。何でも探してくる私です。」
「これどうでしょう」
「うん? 大きいのかな?」
「小さいですよ。これならどうです?」
「え〜、まだわからないよ」
「じゃあ、実際に1/450サイズの車を置きますよ」
「う〜ん、大きさのイメージがいまひとつ、つかないなぁ。それとLED点くのかな」
「まだですか〜。仕方ない伝家の宝刀 SUICAでICOKA 電飾もします」
「面白いこと言うね。けどSUICAって?」
「店長、今分かったよ。小さいな〜。でもちゃんと光るんだね」
「ああ〜、長い道のり」
2020年新年明けましておめでとうございます。
ブログの更新?それが何だ、って言う開き直りのスタンスで頑張ります。
さて、昨年から販売を開始したTゲージシリーズ。
おかげさまで、新規に始められた方、まさに「もうオークションで売っちゃおうか」と言うところを急ブレーキをかけられた以前からのファンの方、Zゲージからの転向組など、さまざまなバックグラウンドを持つお客様に大好評です。
中にはHOゲージの遊園地の中に、Tゲージを子供乗用電車にしているお客様まで。
確かにサイズ的にはそうだよなぁ。発想がすばらしい。
ところがその影響で、一部の在庫が不足し、香港まで何度も足を運んでハンドキャリーする状態。
その他に、雑誌の取材を受けたり、秋葉原のミニチュア人形のYFS殿での店頭販売開始など大忙しのうちに年が明けてしまいました。
この間に、従来品だけではなく街作りに役立つストラクチャも開発しようと、メーカーと相談をしていました。
香港メーカーW氏「Jackさん(私のニックネームです)。これからどんなストラクチャを作ったら良いと思う?」
Jack「建物、人形はあるけど、自動車、樹木、街灯なんか不足してますよね」
W氏「そうか、自動車は未塗装はあるけれど完成品がないからね」
Jack「そうですね。あんな小さな自動車模型に塗装するのも大変だし、完成品つくりましょうよ。」
W氏「わかった。それじゃ3つ、4つ開発するよ」
Jack「なんとおっしゃるウサギさん、いや、Wさん」
Jack「ダメですよ〜。日本の顧客はそれでは満足しません。乗用車、大型・小型トラック、タクシー、ワゴン車、スポーツカー、軽自動車、それにパジェロみたいなオフロード車も作りましょう」
W氏「そんなに一度に?? でも最後のパジェロってJackさんの趣味が入ってない?」
Jack「好きなんですよ、パジェロ。それもね、ディープブロンズメタリックのツートーンカラーのスーパーエクシードがね・・」
W氏「・・・・・」
Jack「あれ、まあ、それはさておき、作りましょう」
と言うことで、試作も完成しいろいろ取り混ぜ全12種の450分の1サイズ自動車ができました。
タクシーもちょいと工夫してドア開けときました。
タクシー特有のフェンダーミラーや屋根の電飾サインも再現しています。
さてその大きさを知って頂きたいので、何か大きさのわかるものを置いてみようとおもったのですが、1円玉コインくらいしか思い当たりません。
昔は小ささを表現する写真には、よくマッチ棒を置いたりしてましたよね。
やってみました。
日光の手前です。(今市-いまいち オヤジギャグです)
マッチ棒自体に日頃馴染みがないので、何か実感がありません。
それなら、と周りを見回すと、ありました。
この記事を書きながら食べていたイチゴ。
おおお〜、小さい
小さいが良くできてる。
私の好きなパジェロもできてる。(ランドクルーザーファンのためにも、ちょい似させてます)
これならいけるかな、と自信を持ちました。
W氏は頑張ってくれました。
塗装済み自動車は1月末に在庫品が届きます。3台セット単位で販売予定です。
秋葉原ミニチュア人形のYFSの店頭販売も致しますので、ぜひお立ち寄り頂き、その小ささと精密さをご覧下さい。
JUGEMテーマ:鉄道模型
前々から気になっていた事があります。
鉄道模型はその大きさ(縮尺)によって名前が違います。
一番有名なNゲージ(1/144)。その他にも Zゲージ(1/220)、
HOゲージ(1/87)。
大きいのになるとOゲージ(1/43)、Gゲージ(1/24)まであります。
今のところ一番小さいのはZゲージ(1/220)です。
ジオラマ用のフィギュアの大きさなんて高さ7mm。床に落とすとまず見つかりません。
ところが、本当はもっと小さい鉄道模型があるんです。
なんと450分の1スケール。
どれだけ小さいかと言うと、まずフィギュアで見てみましょう。
後ろにおいてあるのは十円玉。 人形の高さは約4mm。 子供人形に至っては3mm程度
と、なると鉄道列車模型そのものはどうなるんだろう。
こうなります。
ちなみにこれはJR西日本の阪和線です。
ちゃんとモーターが入っていて8両編成でも走ります。
とにかく小さいことを除けば、他のゲージ(N、Z)などと何ら変わりはありません。
これなら手提げカバンの大きさのスペースがあれば鉄道が走る街ができてしまいます。
実際こんなふうにつくられています。
アタッシュケースのふたを開ければ街がある。
出張先にも持っていけそうです・・・(持っていってどうする?)
これが「Tゲージ」と言う鉄道模型で、実はギネスにも登録されている模型です。
Tゲージは2008年に日本国内で栄進堂というメーカーによって製造販売が始まったのですが、いろいろな理由により、2010年に香港の企業にTゲージの生産販売権を譲渡されてしまいました。
そのため日本国内では販売しているお店がなくなり、今ではたまにオークションに中古が出品されたり、どこかにわずかに残っていた在庫品がバカ高い価格で売られているのが現状です。
だからドイツやイギリスのお店に問い合わせて、航空便で送ってもらうしか買う方法がないのです。
元々日本製の鉄道模型なのに、日本で買えないとは何たることか、です。
そこで何でも見つけてくるMSR店長です。探しました。
しかしこれは難問。メーカーは香港、販売は海外、それも欧州にしかほぼ流通していないものをどうして調達するか??
今回は超正攻法で行きました。
製造販売権を持っている香港の会社と交渉し、何回かの香港での打合せを経て、MSRを日本国内の唯一の正規販売代理店として契約することができました。
つまりこれからは日本国内でTゲージ製品が普通に買えることになったのです。
とりあえず線路、車両、車両セット、建物など初期在庫を用意し、8月末から販売を開始しました。
すると、過去にTゲージを買われた方、中古Tゲージを手に入れて拡張使用としている方、中には「もう諦めて捨ててしまおう」と思われた方など多くの方々からのご注文を頂き、なんと初期在庫はほとんどなくなってしまい、あわてて香港からハンドキャリーで製品を持って帰るという事態になってしまいました。
現在も製品をどんどんお店にアップしていますが間に合いません。
11月にはTゲージファンの悲願だった「0系新幹線16両編成」も販売開始することになりました。
今後はTゲージの再ブームを期待して頑張ります。
10月の日本鉄道模型ショウにも出品予定です。
下記リンクから製品をご参照下さい。
ジオラマを作っていらっしゃる皆様は「テープLED」の事をご存知かと思います。
5cmから長いものでは5mくらいのものまである、テープ状のLEDです。
もちろん模型の世界では5mなんて必要ありませんが、5〜25cmくらいの長さは
ストラクチャに取り付けるのに使います。
それにテープLEDは、設置や配線が簡単でとても使いやすい電飾材料なんです。
例えば駅のホーム。
TOMIXの島式ホームをそのまま設置する方は多いのですが、テープLED電飾をするとしないとでは大違いです。
この島式ホームを並べて、必要な長さのテープLEDを天井に貼り付けます。
そして模型人形を配置して、LEDに電源をつなぐとテープLEDを貼っただけなのに、実にリアルな駅に変わります。
(この写真は当ショップのお客様の作品です。)
話は変わりますが、模型電飾は「有ると無い」とでは、そのリアルさが格段に違うのをご存知でしょうか。
ストラクチャを並べると、ジオラマの世界もそれっぽくなって満足してしまうのですが、ほんの少しLED電飾品を加えてあげるだけで、見違えるようにリアルな世界ができるんです。
例えばストラクチャを置いただけで、電飾はおろか人形も車も無い世界に・・・
これに建物に5mmLED、模型LED自動車、模型街灯、それに模型人形を加えると・・
実にリアルな街に生まれ変わります、
ぜひ「模型電飾未達成」の皆さんはチャレンジしてみてはいかがでしょう。
さて、前置が長〜くなってしまったのですが、テープLEDに関して常連のN様よりお問い合わせいただきました。
「店長、探して欲しいものがあるんですけど。相談にのっていただけますか」
「もちろんです。どうされました?」
「模型展示品台にテープLEDを貼り付けたいのですけど、段差がある部分なので普通のテープLEDだと貼っても浮きが出ちゃうんです。こんなふうにです。」
「これを何とかしたいんですけど、こう言う場所にぴったり貼れるテープLEDありませんか。」
「それともうひとつ。
ほとんどのテープLEDは12V前後でないと点灯しないんです。走行会なんかに持っていく時、ストラクチャが電池で光ればなぁっていつも思うんです。」
「電池で光るテープLEDを一緒に探していただけませんか?」
「うわぁ〜、聞いていたらけっこう難しいリクエスト」
「難しいですか?」
「いや、理論的にはわかるんですけど、どこから探してくるかなぁ〜。まあ、おまかせあれ。」
で、見つけてきたのが、まず「曲面用テープLED」
何だこれは、ってなもんです。
な〜んとなく、へびを連想しそうなテープLEDです。
普通のLEDは右ですから、とても不思議な形です。
でもランダムに削ったようなテープですが、このおかげであらゆる曲面に貼る事ができるんです。
おかげで段差にもピタッと貼り付けができました。
さて、N様の2番目のリクエスト。
電池で光るテープLED。
すぐにいつも取引している海外のサプライヤーに電話したら、「あるよ。3V〜6Vで点けば良いかな?」って返事。
すぐに送ってもらったのがこれです。
3V(乾電池2本)から6V(乾電池4本)で光ります。
良かった〜。希望どおりの物が見つかった〜。
当ショップで販売始めました。ご興味ある方はどうぞ
世の中には「こだわる」、「こだわらない」と言う両極端の言葉があります。
分かりやすいのが「服」
「着られりゃいいんだよ。」「デザインなくして服ではない」みたいに正反対の意見があります。
我々模型の世界ではどうでしょうか?
あるんですね。こだわりが。
「絶対これでなきゃダメ」って言う方がいらっしゃいますし、私たちもそう言うニッチ需要を追いかけてます。
例えば私たちは「1005LED (0.5mmX1mm)と言う床に落としたら絶対見つからない大きさのLEDに、これまた直径0.1mmと言う髪の毛と同じ太さの配線をつけたLEDを販売しています。
他にも、ひと回り大きくて1608LED(1.6mmX0.8mm)と言うのもあります
おまけにこれら配線付きの1005LED 2個入り450円、1608LED 2個入り350円と言う、だれも真似できないこの業界最安値で販売しています。
これが拡大写真なのですが、配線材は針金みたいに見えますけれど、髪の毛と同じくらい柔らかくてしなやかです。
でも、これではいまひとつ大きさがわからないので、比較してみますね。
これでどうでしょう。米粒の上に30個くらい乗ってしまいそうな大きさです。
そのため、今まで取り付けが不可能だった狭いスペースにも電飾することが可能になりました。
当ショップのお客様にも「LEDも配線もこのサイズじゃなきゃだめ」と言われる方がたくさんいらっしゃいます。
ところがです。本題はこれから。今日のお話は二つの要素が含まれています。
「柔軟性のある顧客とウチの作業ミス」のお話です。
いつもLEDをご購入いただくK様から連絡を頂きました。
「店長、例の小さい配線付きのLEDある? 1608LEDってやつ、電球色がいいな」
「Kさん、ありますよ。一番小さい1005LEDじゃないんですか。」
「いや、僕は目が悪くなって1005LEDは小さすぎるんだよ」
「なるほど、お年ですね。それでは何個ほど」
「年取って悪かったね。200個くらい欲しいんだ」
「200個ぉぉぉ」
「無いの?」
「いやいやまとめてご購入いただくのでびっくりしただけです。」
「僕は電飾には材料にこだわるんでね。あの小さいLEDで、0.1mmの髪の毛のしなやかさが無いとだめなんだよね〜」
「そうでしたね。Kさんこだわりの配線付きLEDですもんね」
「ところでさ、店長。200個まとめるんだから安くしてよ。」
「げげげ、Kさん、多少は考えますけど、これ2個入り350円なんて日本中どこへいっても買えませんよ。気軽に使っていただこうと思って大安売りなんですから。」
「そこを何とかさ、2個入りで200円なんてできないかなぁ」
「うぎゃ〜。350円を200円に・・・」
「なんか方法はないの?」
「・・・あれちょっと待てよ。もしかすると・・」
「どうしたの?」
「いや、Kさん、実はね、ウチで作るの間違えちゃった製品があるんです。」
「同じ1608LEDに0.1mmの配線を付けるところを、間違って直径0.16mmの線を使ってしまったんです。」
「ふ〜ん、でも僕はLEDにはこだわるから、仕様が違うのはね〜」
「こんなんですけど。」
「いや〜、硬いね、この配線。0.1mmが0.16mmになるだけでこんなに硬い感じになるんだ。僕はこだわるからダメだね。どんな用途でも僕はこだわるね。」
「売れないことはないんですけどぉ。元々ウチの望んでいる仕様じゃないし、間違って作ってしまったものですからねぇ。これなら在庫処分で2個200円でも良いんですけどね〜」
「買った!」
「へっ、材料こだわりのKさんじゃなかったんですか。」
「いや〜、よく考えたらさ、店長困っているみたいだし、今回電飾する場所はちょっと硬めの線でもOKだと思うんだ」
「あれ、どんな用途でも、配線はしなやかさ重視っておっしゃってましたよね。」
「もちろん僕はね、しなやかさ重視だよ。だからしなやかな柔軟性を持って、主張をあえて変えて店長に協力するのさ」
「意味わかんないんですけどぉ。それって価格に柔軟性なんでは?」
「まあ、いいから200個もらうよ。」
と言う経緯がありまして、Kさんお買い求めの残り物(笑)
「1608LED ちょっと硬めの0.16mm配線付き 各色」をわけあり品で、販売しています。
もちろん新品、検査済みですが数量なくなり次第販売終了です。
配線付きLEDに「こだわり」の無いユーザー(?)の皆様ぜひどうぞ。
0.16mmポリウレタン被膜線 配線済み1608LED 各色 2個200円 売り切り
鉄道模型ジオラマを好きな方はもちろん線路を買って列車を乗せて走らせます。
最初は電車がエンドレス線路を走るだけで大興奮。
次に分岐を作ったり、周りにジオラマを作ったりで再び興奮。
ところが、そのうち興奮が欲望に変わるのだ・・・・おおお
「電飾」と言う欲望。
光らせたい、点滅させたいという欲望
まさに「欲望と言う名の電車」
永遠の美女ヴィヴィアン・リーと若きマーロンブランド、良かったなぁ〜。
と、「脱線」している場合じゃない。
な〜んて、結構しょっぱなからいろいろ鉄道シャレを連発。
冴えてる・・・
さて、本題に戻りましょう。
鉄道模型電飾もいろいろありますが、実は大きく分けて2つあります。
「自分でスイッチを入れて電飾」
これはジオラマの建物とか、街灯とかにLEDを入れて電池電源をつなぎ、ユーザーの意思でスイッチを入れて点灯させるもの。
もうひとつは「勝手に点灯、点滅」
つまり自動的に点いたり消えたり。自動で動くって、これが意外とリアルで興奮。
例えば踏切。電車がやってくると、「カンカンカンカン」と音を出しながら赤いランプが左右点滅。
で、列車が通過すると消える。
模型電車好きならぜひ取り付けたい機能です。
ところが、これが大変。光らせたり、音が出たり、列車の動きを感知したり。
電気やプログラミングの知識が無いとちょっと難しい技です。
となれば我々の出番ではないか。
去年の模型展示会の会場で、常連客のS様がいらっしゃって「電車がきたらカンカン音がして警報機が点滅するような踏切セット無い?」とお尋ねになりました。
「それは以前から検討しているんですが、うまくコンセプトがまとまらなくて。」
「コンセプトって、カンカン鳴って点滅するだけだよね」
「いや、そうじゃなくて、どのようなアルゴリズムで動作するかの検討なんですよ」
「問題はさぁ、どうやって電車が来たかを回路に教えるかだよね。」
「そうなんです。線路にセンサーを埋めようというところまできているんですが。」
「センサーっていろいろ種類があって何を使おうかと思って。」
「あはは、センサー万別だね」
「あちゃ〜、余裕ですねぇ、人の気も知らないで」
「でね、たどりついたのが光センサー」
「安くて、感度が良くて、線路に埋め込むのも簡単で、これに決めました。」
「ウチのプログラミングアドバイザーが、光センサーを使った電飾を過去にもやっていて、これが良いなと思ったんです。」
「で、結果は?」
「それが意外といけちゃって、列車が来ると点滅カンカン、通り過ぎると止まります。」
「店長、アルゴリズムがどうとか言ってたよね。それって出来るてるんじゃないか」
「そんなことアルゴリズム?」
「だめだ、こりゃ」
「バカ言ってないで早く売り出してよ」
「さっきのお返しです。」
列車が踏切に近づくと動作するセンサー式踏切信号機、Nゲージ用だけでなく汎用もご用意しました。
新年明けましておめでとうございます。
今年も模型電子部品ショップMSRをよろしくお願いいたします。
どうした、2日と空けずにブログとは?
いいじゃないですか。心を入れかえたんですから。
さて、新年最初の話題はNゲージモデルカーです。
昨年最後のブログはトイレ話題でスベッたので、反省して良い題材を選びました。
以前Nゲージサイズ精密レトロカーのご紹介をしたことがあります。
このNゲージサイズ精密モデルカーは英国から見つけてくるのですが、人気があり入荷するとすぐに売切れになってしまいます。
なんでそんなに人気があるかというと、日本では作られていない車種のNゲージモデルカーがたくさんあるからなんです。
それもちょっとレトロな車が多く、日本の昭和の風景を作っていらっしゃるモデラーの方も良く買っていかれます。おまけに外国製なのに、日本と運転席が同じ位置にある英国なので、違和感がありません。
さて、モデルカー常連のM様から久しぶりの連絡です。
「店長、レトロモデルカー最近増えたみたいだね、いろいろと」
「そうなんです。実は11月にちょいとイギリスに用事があって行ってきたんですが、ついでに例の模型やさんから仕入れてきたんです。
「ああ、あのジェイソン・ステイサム店長ね」
「そうなんですよ。ひさしぶりに行ってモデルカー以外にもいろいろ仕入れてきました。」
「今、僕はスポーツカーのレトロカーを探しているんだ。良いのがあるかな?」
「任せてください。入荷したての超新鮮なヤツがありますよ。」
「あれ、店長。仕入れたの11月って言ってなかったけ。日がたってるけど」
「いやだな〜。模型の世界では半年くらいでも新鮮なんですよ〜。
けっして忙しくてアップするの忘れてとかじゃないんですよ〜」
「忘れてたんだよね」
「そうです。ハイ」
「まあ、それはさておいて。これなんかどうでしょう。MGロードスターのプリムローズです。」
「いいね〜。これNゲージ?」
「もちろんです。Mさんのジオラマタウンにそのまま置けますよ。」
「僕はこう言う車を持つのが夢なんだよね」
「こっちもいかがです? 同じくロードスター 赤です。MGロードスターとくれば赤ですよね。」
「いいな、いいな、これだよ、これ」
「こう言うオープントップでさ、走りたいなぁ。たまには嫁さん乗せてドライブなんてね」
「Mさん、それ、無いと思います。」
「何で?」
「最近マツダのロードスターなんかオープンカーにおっちゃん一人とか、おっちゃん二人で乗ってるのよく見かけませんか?」
「そう言えば、時々見るなぁ。老いも若きもみんな一人乗り」
「でしょう。何でだと思います?」
「奥方をドライブに誘っても、”日に焼けるし、風で髪は乱れるし、埃は被るし、うるさいし、あなた行きたければ一人で行って” って言われるんですって」
「え〜、だってユーミンは中央フリーウェイで、”肩を抱いて、愛してるって言っても聞こえない、風が強くて”って言ってるじゃないか」
「Mさん・・・何十年前の話をしてるんですか?」
「何だよ〜。じゃあ、僕は自分のジオラマにロードスター赤を置くから良いよ。自分の世界に浸るからいい。これ買ってくよ」
「ありがとうございます。じゃあ検査でアウトになった、髪が乱れてるようなNゲージフィギュアありますから、おまけに付けときますね〜」
「店長ぉぉ」
いよいよ2018年も最終日
今年最後のブログになりました。
ちょっと待ったぁ。
前回ブログ書いたのいつだ?
それはね、すみません。2月です (蚊の鳴くような声)
(だって忙しかったんだから、仕方ないじゃないか)と言い訳をしながら反省。
今日の話題は珍しいHO人形。
以前のブログ「Hだっていいじゃないか。セクシーフィギュアってあります?」
で、Nゲージには無い珍しいHOゲージ人形を探しました。
ここで再びW様よりのお問い合わせ
「前に頼んだ H フィギュア、いや、HOサイズフィギュア良かったよ」
「それは喜んで頂きまして。探した甲斐があります。」
「最近はそう言う珍しいHOサイズフィギュア入っていないのかな?」
「良くぞ聞いてくれました。あるんですよ。でも前みたいなの無しですよ」
「な〜んだ、つまらないなぁ」
「いや、ジャンルが違うだけですよ〜」
「でね、まずこれ」
「釣り船で出かける親子」
「よく出来てるけど、インパクト無いなぁ」
「インパクトでジオラマ作ってるんですか?」
「じゃあ、ジオラマタウンに隕石でも落としたらどうですか?」
「それ、ディープインパクトだろう・・・」
「良いじゃないですか、これ。親子で釣り船出して、仲良く釣り」
「・・・他にはないの?」
「ありますとも。これはいかがです。これはインパクト大ですよ。」
「何、このフィギュア」
「これはなんと鉄道ジオラマレイアウトを囲んでみんなで走行会やってるところ。
珍しいでしょ。」
「何でみんなメガネかけてるかなぁ。」
「それは・・・ヲタクだからでしょう」
「あのさ、珍しいけど、誰が買うのかな?」
「いや、それは・・買う人いなけりゃNOCH社だってつくらないでしょう、
こんなフィギュア、あははははは」
「売れないんだね」
「さてと、次ぎ行きましょう」
「いよいよ本題です」
「これは?」
「よくキャンプ場とかにある木製トイレですよ」
「それで?」
「トイレにはそれぞれストーリーがあるって知ってます?」
「あんまり知らないなぁ、トイストーリーなら知ってるけど」
「ちょっとはずしましたね。水で流しときます。」
「でね、このトイレの戸を開けるとね」
「おじさんが新聞読んで入ってるんですよ〜。これNOCH社のToilet Storyって言うHOフィギュアセットです。」
「店長、最近ストレスたまってない?」
「大丈夫ですよ。たまるストレス、たまらぬ金ってね。
それだけじゃないんです。他にもストーリーがあるんです。」
「ねっ、男の人の立ち○○○」
「・・・」
「男の人ってくれば当然女の人も」
「うゎ〜」
「今度は男女」
「ねっ、これがトイレの戸を開けた時のトイレストーリー」
「セットになっているので、好きなキャラクタートイレに入れられるんです。」
「あのさ、ジオラマのどこに置くの、こんなの」
「公園かキャンプ場ですかね」
「公園に置いて戸を開けっぱなしにするの? あぶない、あぶない」
「並べてみるのも良いかもしれません」
「あのさ、これが今年の締めくくりの話題?」
「いや、他には無い珍しい製品を探そうと思って。その決心を象徴しただけですよ〜。」
「確かにそこは認めるけどね〜」
来年もしっかり皆さんのご要望の製品を集めてみせます。
今年1年お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。